WOMB vol.5菅野幸恵の特集「別れの後の静かな午後」から1冊が始まる。
視覚的表現の可能性を実験した布川の作品「目眩」や、だんだんと核心に迫っていくことを予感させる植田真紗美の「海へ」。勢いのある川崎璃乃の「新宿夜顔人」。
作品の流れと作者の意思が複雑に絡み合い、それぞれの迷いであれ決意であれ、作者の意思が連載によって変革しているということが感じられる。
美術評論家である光田ゆりさんが毎号一人の写真作家についてとりあげる連載「月をみる 光をよむ」、今号は高木こずえさんです。 | WOMB vol.44号特集は川崎璃乃の「新宿夜顔人」。新宿の夜を、人間を通して直視した作品です。そして植田の連続シリーズ「海へ」では、春に向かって一斉に動き出す生命の動線が描かれています。田口は「あかい かさをもった こども」で、 少女というより< 女性 >である小さな女の子を写し、見た後になんとも言えない粘り気のある余韻を残します。布川のサイアノタイプからなる「かつて」では夢と現実を彷徨うような世界観を表現し、見る側を引きずり込みます。美術評論家である光田ゆりさんが毎号ひとりの写真作家について取り上げる連載「月をみる 光をよむ」、今号は石内都さんです。 |
---|